◎風の便り花便り

8月19日
まるで激しい雨が降り続くかのような蝉時雨。
今年の東八道路の街路樹帯は深夜まで蝉の音がすさまじい。
蒸し暑さがその音で更に暑く感じられます。
弊社は5日間お休みさせていただき、事務所のシャッターは閉めているものの
何だかんだと連絡事項や電話が入り、結局スタッフもほぼ出勤状態となりました。
こんな時にはどうしても郷里に帰らなくてはならないというスタッフがいないのが幸いでした。
盆と暮には何が何でも帰郷しなくては義理が果たせないと言う方達は、
それなりに楽しみと共に大変さもあることでしょう。
そんなしがらみのない私は、貴重な5日間のお休みの、またそのうちの本当のわずかな休み時間を、
ソファーに横たわってうつらうつらとお昼寝という贅沢気分を味わいました。
そののんびり気分の気持ち良かったこと!
さあーまた明日からは、いつものように電話の音に「ハイハイちょっと待って」と
返事をしながら雑用に忙しい日々が始まります。
子供達の夏休みもあと10日。
新学期ももうすぐですね。
夜風にまぎれて虫の音も聞こえてきます。
水不足の四国に雨が降りますように、、、。

8月5日
暑いですね。何度言ってもやはり暑いです。
東京は打ち水や風鈴でしのげるような夏ではなくなったと思い知らされています。
そして、この暑さがやってくるとそろそろ敗戦記念日が近づいてきたことを思い出します。
毎年、この頃になるとテレビ局は特集を組みます。
ことしも素晴らしい番組が放映されました。
ご覧になりましたか? 「二十四の瞳」を。
壷井栄さん原作の「二十四の瞳」は何回か映画化されて、その度に戦争がどんなに人々の
心を苦しめるのかをひしひしと教えてくれました。
今回の作品も死んでもいい命なんてないことを、黒木瞳さんが演じる大石先生の言葉として
胸にせまってきました。戦争の悲惨さを語ることの出来る世代が年々減少していく昨今、
少しでも戦争の記憶が残っている人々は若い世代の方達にその記憶を呼び起こして語って
ほしいと思っています。それは戦争は何十年たっても、人の心を苦しめる残酷なものだから。
今から45年前、当時中学生だった私はクラスメートの一言が忘れられません。
勉強が良く出来るクラスメートでした。
「お父さんさえ戦死していなければ高校受験できるのに、、、。」
母親の収入では中卒で働かざるをえない家計。
それが働き手を失った多くの家庭の姿だったのです。
このような話しのひとつでも若い方々の感性はきっと受け止めてくれると思うのですが。

サルスベリの花が炎暑の空に向かってたくましく咲いています。


7月22日
小中学校が夏休みに入り一段と暑い日が続いています。
こんな暑い日のお昼ご飯、何にしましょう?とお悩みのご家庭も多い事でしょう。
昨今はコンビニのお弁当が充実している上に、期間限定のシールを集めて景品と交換する
キャンペーンなども各店がアイデイアを競っているようです。
なかでもセブンイレブンのアニメシリーズが人気とか。
これがなかなか可愛いのです。
この前は「あらいぐまラスカル」に私共スタッフは、はまってしまいました。
もう何十年も前にテレビで見た懐かしいラスカル。
それっとばかりにおばさん連中はお昼休みになるとセブンイレブンに直行。
年がいもなく可愛いお皿を手にして御満悦でした。
今回はうーん、またまた可愛いスヌーピー。
お年寄りの方がこんな状況を見たら、まあー何と贅沢と呆れるのではと内心はためらいつつも、
それでもあと何点たまったら可愛いお皿と交換できるかな? とついつい計算をしてしまう。
かくしておばさん達のお部屋はラスカルやスヌーピーの絵皿で飾られるのです!
人ってどうして何かを集めることに熱中してしまうのでしょうね。
テレビの「なんでも鑑定団」の人気が根強いのも、そんな人間の本能を刺激しているのかもしれません。
さて、ひまわりが夏空に向かって黄色い花を咲かせている真昼時、
スヌーピーが待っているなんて口実をつけて、セブンイレブンへ行ってきまぁーす。

7月15日
今年の東京の7月は暑いです。とっても蒸し暑いです。
そんな暑い今年の夏に、嬉しくなるニュースを目にしました。
「知床半島」が世界遺産に登録されたと。
良かった ! と小躍りしたくなります。
知床にいっことあるの? いいえ、一度も。
でも雑誌で読んでいたのです。ニコルさん達が知床の自然を守ろうと、
ねばり強く運動を続けていた事を。
自然は全く手をかけなくても、またかけすぎてもいけないと本には書かれています。
その兼ね合いをニコルさんはよく語っていたのです。
これ以上、自然を破壊しないように、絶滅危惧の動物や植物が増えないように知床が守られたら嬉しい。
その運動に若い人々が参加しているのもまた嬉しい。
日々の暮らしの仲に、ほんのちょっぴりでもそのような事に関心が持てる人が増えている
ことも、またまた嬉しいのです。

東京の公園を守ろう、守る為に参加しようという会もあります。
参加できない人は少々の会費を払うだけでも良いのです。
年に数回、公園情報のパンフレットが届きます。
そんなささやかな会の会員になってから、東京にはたくさんの公園がある事を知りました。
そして昔は多摩地区のどこにでも見られたナラやクヌギの林や、ホタルブクロの花が今では身近から遠のいて、
わざわざ見に行く存在になりつつあることの不自然さを感じるようになりました。
足下から、できるところから自然と共存できたらいいですね。
今年の暑さでもう真夏の花の「ノウゼンカズラ」が赤く咲き出しています。


7月8日
今年も東京は雨雲におおわれて星の見えない七夕となりました。
いつの頃からか東京地方は亜熱帯性気候の地帯のように蒸し暑く、
夕方になるとスコールもどきの激しい雨が降ります。
そんな雨上がりの夕方にチッチッと可愛らしい小雀の声がしきりに聞こえてきます。
東八道路の騒音に消されながらも、それでも親雀を呼んでいるのか、
けなげにチッチッと鳴く声の愛らしいこと。
時折、ちょこっとの距離を飛んでいる姿はまだ小さくて、あぶなげ。

そんな小雀の旅立ちを描いた絵本があります。
福音館書店出版、掘内誠一さん画の「こすずめのぼうけん」
今から30年前ぐらいに「こどものとも」シリーズの1冊で発行されていました。
子供には好評のようで、いまだに書店の絵本のコーナーにあります。
絵本って不思議です。
読み聞かされている子供も楽しいのでしょうが、読んでいる親もとっても楽しいのです。
こんな楽しいひとときを味わえるだけでも幸せと、よく親になった人達はいいます。
そして長い年月を経て、再び書店でそんな絵本に出会うと、
「わーまだいたの!」とまるで幼なじみに出会ったような嬉しい気持ちにさせてくれます。

「小雀ちゃん、元気に育ってね」とエールを送りたくなった夕暮れでした。


7月3日
連日の暑さが今日はちょっとひと休み。
曇り空に微風が揺れて猛暑に疲れた体には心地良い感じです。

都議会議員の選挙日にはうってつけのようで、早朝から出足は良いようです。
午前8時過ぎに投票所に行きましたら、前回よりも1%UPとのこと。
私は国民の権利として選挙権の行使が正当に行われる国に住んでいることを、
何よりの幸せと思っています。
ミャンマーのスーチンさんの長い軟禁生活の報道を見るたびに、
毅然と生きていらっしゃる彼女の心の奥底には、多くのミャンマー人の祈りが託されているからこそ
闘っていられるのだろうと畏敬の念を抱くのです。
当たり前の選挙権行使が出来る幸せな社会になったことを、
年を経た人々は若い方達に話す義務があるとも思っています。

今、沖縄では数少なくなった先の大戦の生き残りの方達が、
観光客にボランティアで戦争体験を話しているのですが、
せっかく観光に来たのに暗い話は聞きたくないと若い方にはそっぽを向かれるとか。
悲しいですね。でもそのような若者が多くなっているのには、
彼等若者に語り続ける大人が少なくなったのも一因ではと思っているのですが、、、。
旅行で飛騨地方に行くと、必ずガイドさんが「野麦峠」の話をしてくれます。
たとえ数人でも聞いてくれたら、その数人がまた数人に話をすれば多くの人に
悲惨な現実があったことを知らせる事ができるのです。
そんな思いからでしょうか?
ガイドさんの話にも熱をおび、毎回、涙してしまいます。
大人よ、語り継ごうよ、若者達に。年を経た人間の義務として。
そんな思いで、選挙と戦争の話を毎年、このささやかなコーナーではさせていただいています。

ネムノキのやわらかな花が咲いている7月になりました。


6月26日
家々の庭にあふれるほどに咲いている紫陽花の花が、あまりの暑さにぐったり気味。
梅雨空から一気に気温30度を超えると、かなり疲れを感じてきます。
でもそんな疲れを癒してくれるような素敵な絵本に出会いました。
今年は私好みの本の当たり年のようで、もう嬉しい限りでご紹介させていただきます。
確か1ケ月ほど前だったでしょうか?
女優の藤原紀香さんが癌病棟の看護士役で出演していたテレビドラマがありました。
ドラマの題名を忘れてしまったのですが、その中で紀香さん演じる看護士さんが
「Today is a good day to die」というセリフがありました。
インディアンの詩の一節と言って。
このフレーズがずっと気になっていたのです。
「今日は死ぬにはいい日だ」 なんて不思議な言葉だろうって、、、。

このフレーズに出会って感動して、インディアンに会いに行き、
インディアン名をもらった人のお話の絵本です。
絵本といってもこれは大人の絵本でしょう。
大人といってもかなり年を重ねた人にしか解らないような、そんな絵本です。
何度も口に出して「Today is a good day to die」と言っているうちに、
何だか不思議な気持ちになって、生きている事が嬉しくなってくるような絵本です。
ドラマでは紀香さん演じる看護士さんは癌で死んでいきます。
最後まで笑顔で、このフレーズを言いながら。
この絵本にアパッチ族のことわざが書かれています。
「生きている間に、よく生きろ。」

小学館発行、1150円の小さな絵本ですが、何だか大きな勇気をもらった気分にしてくれる不思議な絵本。
そろそろ、夜風にくちなしの花の香りが漂う頃ですね。


6月19日
梅雨の晴れ間のひととき、仕事が終わる時間帯になると私はやりかけの書類を片付けて、
「あー早く終わりたい」と思いながら周囲の人の仕事状況をチラチラと見渡しています。
今日もカメちゃんに会いに行こう。カメちゃんはいつもの場所にいるかな?

私の大切に可愛がっていたクサガメちゃんがわずか30分足らずの間にいなくなったのは昨年の今頃。
絶対に這い上がれない高さの水槽にいれて日なたぼっこをするのが日課でした。
当ホームページにもスタッフの一員として写真を掲載していましたから、
姿が見えなくなってから「カメちゃんは?」と心配して下さるお客様もいらしたのですが・・・。
とうとう見つからないままに一年が過ぎました。

そして先月の初め頃のこと。
国分寺駅の南口の坂を下り、野川の「不動橋」という小さな橋を渡ろうとして何気なく川を見つめていたら、
鯉や小さな魚達に混じって1ぴきのクサガメがのんびりと泳いでいるのです。
その愛らしい泳ぎ方。
思わず「カメちゃん!」と呼んだらちょこっと小首をかしげてこちらを見るではありませんか。
私にはそう見えたのです。確かに。
クサガメはどれもみんな同じに人間には見えると人は言います。
でも、私が飼っていたクサガメちゃんはとびっきり可愛くて美人だと思っています。
人が何と言おうと。
不動橋のそばで泳いでいたカメは、可愛いい私のクサガメちゃんだととっさに感じたのです。
これも私が感じただけなのですが・・・。
以来、疲れた時、可愛いクサガメちゃんに会いに行くことにしました。
きっと君は私のカメちゃんよね。と思いながらしばし橋の上から眺めては呼んでいます。
こくっと小首をかしげてこちらを見てくれます。
鯉や小魚達と仲良く暮らしている様子。親心としてはほんと一安心。


6月10日
関東地方は梅雨入り。雨が止んだり降ったりとすっきりしない空もよう。
家々の庭や公園に咲く紫陽花の花が日ごとに色濃くなり、美しさを増してきました。
雨の日の夜は本を読むのに最適。
この頃はおもしろそうな本がかなり出版されているようで、新聞の広告欄が楽しみです。
そしてまたまた見つけました。
光文社新書の「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
このタイトルのわかりやすさ!
副題の「身近な疑問からはじめる会計学」という文句にも魅せられました。
何てったって私、自慢したくなる程にこと「数字」に弱いのです。
別に他の事に強いわけでは無いのですが・・・
特に算数、数学系統はお話にならないくらいにダメ。
我が社はささやかな会社です。「これは苦手です。」などとおっとり言ってすませられないのですが、
顧問の税理士さんもお手上げ状態なほどに数字がでると頭の回転が停止します。
もしかしたらこの本を読めば少しは会計がわかるかしら?
ちょこっと読んだくらいでそんなに簡単にわかったら苦労して無いはず?
でもまー読んでみよう! 何と言ってもまだ20代の若者が書いた本なのですもの。
最近の若者は柔軟な頭の持ち主が多い。きっと発想の転換があるかもしれない。
などとあれこれ考えて買ってきました。
面白いのですよ、これが。
難しい本を10回読んでも理解できないけれど、
面白いなと食い付いて読むと先が楽しみになるでしょう。
もしかして私ってそんなにバカじゃないのかも?
なんて思ってしまうくらいにスイスイ読めるのです。
難しいことをやさしい言葉で説明できるのが本当の実力者とよく言いますが、まさにその見本。
数字が苦手と劣等感で一生を悔やんで過ごしている方がいらしたら是非読んでみて。
少しは身近に感じられる事うけあいです。


5月27日
  
 七時 まだ日の落ちきらず 柿若葉  久保田万太郎

5月も下旬ともなると日暮れの時間がかなりゆっくりとなり、
晴天の日ですと七時ごろはまだ明るさがあります。
7時頃に仕事が終ってもまだ外が明るいと、気分的にゆとりが持てて、
ちょっと散歩にでも行こうかなという気分になります。
国分寺遺跡周辺の民家の庭には柿の木を植えている家が多いんです。
柿の若葉が夕陽に映え、暮れなずむひとときをより美しく感じさせてくれます。
そんな道を散歩していると、子供の頃に国語の授業で習ったいくつかの俳句や短歌をふと思い出し、
懐かしくなるのですが・・・私が過ごした学生時代は世を上げて理系ブーム。
文系の私は肩身が狭かった・・・。
ところがこのところ日本語の美しさを扱った本の売れ行きが良いそうです。
その中でも幻冬舎出版の「美人の日本語」が人気があるらしい。
そんな日本語見直しブームが嬉しくて早速買って読んでみたら、あらー楽しい!。
一日一語、美しい日本語の単語が紹介されています。
ちなみに私の誕生日の4月28日は「和草」と書いて「にこぐさ」と読む。
生えたばかりのやわらかい草や葉を意味して、にこにことかにっこりの擬態語になったとか。
いつもせかせかと気がたつ私には何とも嬉しいご忠告を受けたようです。
今さら美人にはなれないけれど、美人な日本語を話す事はできそう。
心のお疲れ気味の方にお勧めの1冊です。


5月15日
府中の街はケヤキ並木の緑が一段と濃くなり、ユリの木やえんじゅの街路樹の木の下に
植えられたツツジが今を盛りと色とりどりに咲いています。
甘い花の香りは風にのって歩道を歩く人にも漂ってきます。
そんな気持ちの良い季節は自転車でさっと済ませるにはもったいない。
ちょっとでも時間があるときは、花の香りが吸いたくて歩いて行っています。
ささやかな贅沢気分のひとときです。

新茶のさわやかな香りも5月ならでは。
毎年、いちはやく新茶を送って下さる方がいらっしゃるんです。
早速そのお茶をお客様にもお出しすると、意外にも若い男の方達が「このお茶おいしいですねー」と好評。
新茶はその草のような緑の香りがあるためか、日頃のお茶とは違って好みがわかれるようですね。
自動販売機でお茶が売られるようになってからは、若い人達の間にもお茶好きが増えたとのこと。
時々行く和風喫茶店でも、「和菓子とお薄」のセットをたのむのも意外や若い方達が多いとか。
御高齢の方がチョコレートパフェを嬉しそうにほおばる横で、若い女性がお薄を飲んでいるなんて、
私には好ましい光景に見えます。
若い方達がこれをきっかけに、お茶の所作の無駄の無い美しさや、良い意味での日本文化の一端を
知るきっかけになれればなお素晴らしいのではないでしょうか。

ホームセンターの園芸売場では、トマトやなすの苗が並んで夏の準備が始まる季節になりました。


5月7日
  
   若楓 一降り降って 日が照って    来山

昨晩の雨が上がり、木々の若葉が微風に揺れてきらきらと輝いている美しい日になりました。
まさに麗しの5月のような陽光がまぶしいほどに。

今、若い人達の雇用形態がさかんに問題になっています。
企業は正社員の雇用よりも経費のかからない派遣社員やパートを増やしている状況とか。
それも特に女性を対象にしている率が多いとのこと。
いつの時代もやはり、最初に不利な状況に置かれるのは女性のようです。
そんな時に朝日新聞がタイムリーな記事を連載しています。
夕刊の一面、ニッポン人脈記 のシリーズでここ数回は「女が働く」ことについて。
女性蔑視、女性差別と戦った勇気と気概のある女性達の戦いぶりに感銘を受けると共に
そこに何人かの英知ある男性の助力もまたあったことが嬉しいのです。
特に若い世代の方々に読んでほしい。
男も女も共に知恵と思いやりを持てば素晴らしい世の中になると信じて。
ちなみにシリーズ(6)では1974年に参議院選挙でトップ当選した市川房枝さんを中心に述べられています。
市川さんは清廉潔白を最後まで押し通した信念の人です。
その時、多くの女性と共に若い男女が市川さんを手弁当で応援しました。
その中には若き日の菅 直人さんもいました。
278万票という、とてつもない集票はお金をかけなくても信念があれば多くの共鳴者がいることの証であり、
またそれだけ市川さんに自分に代わって訴えてほしいと願った人々がいたからでしょう。
その時、若かった私も市川さんの演説を聞き友人達に支援を訴えたら、
「我が家の女性達はみんな市川さんのフアンよ」と答える人が多く、手を握りあった懐かしい思い出があります。

緑の葉を広げる木々の根元近くに、薄紫の「たつなみそう」や「じゅうにひとえ」の小さな花が
「こっちも見てね」とささやいているような5月です。


4月30日
今週に入ってから気温が急上昇して、真夏日のような暑い日が続いています。
例年なら5月の中旬に咲くすずらんの真っ白な花がもう良い香りを放ち、
疲れた体に心地良い安らぎを与えてくれます。

4月生まれの私は今月でまたひとつ年を重ねました。
毎年、誕生日には自分で自分にプレゼントをすることにしています。
それはその時にもっとも関心のある女性の作家の本。
今年はジャーナリストの櫻井よしこさんの「何があっても大丈夫」新潮社出版にしました。
テレビのニュースキャスターの頃、しとやかな口調で毅然と自分の考えを主張する
櫻井さんの芯の強さに感銘を受けておりました。
その後、エイズウイルス問題、イラク問題と、時にはこの人は命を狙われはしないのかと心配になっていたり。
はっきりと意見を言う姿勢に、その意見の賛成反対は別にして「たいしたものだ」と尊敬の念を深めています。
簡単なようでも世間で自分の意見を主張することは、多くの人を敵に回す事。
普通の人は仕事や世間体を考えて「まあー 今回は黙って見過ごそう」と思うのが常でしょう。
この本は、櫻井さんの本質の原点が形成された過程がわかる本です。
今年の2月に出版されてからわずか1ケ月で、もう4刷されていると言う事は、
やはり櫻井さんに関心のある方が多いのでしょう。
「生きると言う事は、こういう事よ。」と教えられたような元気がでる本に久々に出会えて、
とっても気持ちが良い誕生日になりました。

東八道路のつつじが早くも咲き出し、風に乗って甘い香りがただよって来ます。


4月16日
4月中旬になり、府中の街はケヤキ並木の淡い黄緑色の葉が風にさやさやと揺れています。
激しい車の往来に耐え、長い風雪に耐え、よくぞ毎年美しい葉を見せてくれると感激しています。
そのケヤキ並木の終点に位置する大国魂神社の西側に府中市立中央図書館があります。
この図書館、大学や国の特別な図書館ではない、全く普通の公立の図書館なのですが、
そこで働いている職員さん達の質がとても良いのです。
私が学生だった30数年前はまず専門書の資料は手に入らない。相談にのる職員もいない。
仕方が無く日比谷図書館や他の市の図書館を利用していました。
以来、長い間府中市に住みながらも利用はほとんど無し。
それが、どうしても必要な専門書が書店では手に入らない状況になり、
さりとて国会図書館や都の図書館に行く時間も取れず、一か八かで訪れてみたらまさに隔世の感。
こちらの要望に熱心に耳を傾けてくれ、専用のパソコンで調べ、やっとそれらの必要な本のありかを見つけだして
取り寄せる手続きまでしてくれるのです。
私の必要な本類はかなり狭い範囲の専門分野ですから、興味の無い方には一体何でこんな事をと腹をたてる人がいても
不思議ではないはずだと思うのですが、穏やかに、にこやかに、私はもう嬉しくて最高礼のおじぎをしたくなるほど。
なんて優秀且つ親切!
公立の図書館でこんなにもお世話になるのなら、税金を払うのはちっとも嫌ではない。
もし税金の支払先を市民が選べるのならまっ先に指定したいほど。
いまだ未利用のお方がいらしたら是非一度ご利用をお勧めいたします。


4月7日
 ♪ さくらの花の咲く頃は うららうららと ひもうらら ♪

50年程前の小学校の音楽の時間にこの歌を歌った頃は、春の日射しはうららかで、
ぼんやりとしたのどかな陽気の日が続いたものです。
「春眠暁を覚えず」と漢詩を習った高校時代にも、春はおぼろげ。
眠くなるような授業をする先生に「ひねもすのたり」とあだなをつけた。
勿論、俳句の「春の海 ひねもすのたり のたりかな」から一部を借りて。 
 
それがいつ頃からか、寒い冬があけると急激に暑くなったり、強風で目が痒くなったりと
気候が激しく変化するように感じられてきました。
6月の衣替えの慣習は遠い昔の話になって、今年も4月6日には早くも半袖のセーターを着ました。
立ち寄ったコーヒーショップではアイスコーヒーを頼む人が多い。
私も汗ばんだ額を拭きながらアイスコーヒーを飲み、ふと考えました。
4月早々にアイスコーヒーなんて、やはりちょっと変よね。
わずか半世紀で地球の温暖化がとても身近な所で感じられた気がした一日。
府中駅近くのケヤキ並木はうっすらと淡い緑色に染まり始めてきました。


4月2日
今年の東京の桜の開花は昨年に比べて約1週間ほど遅いようです。
昨年は3月の末頃には満開となり、府中市の桜祭りが行われる4月の第1週にはもう散り始めていました。
季節のうつろいを桜ほど目にはっきりと教えてくれる花も少ないのでは。
わずか1週間が勝負の命。
だからこそ、入学や入社そしてお引っ越しと人生のけじめの時期に咲く桜は
人々の心に印象深く残るのでしょうか、、、。

さて、ここのところ人気を集めて売れ行き好調の本「声に出して読みたい本」のシリーズ、
テレビにも取り上げられたり新聞広告にもよく載っているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
初版から書店の店頭で立ち読みしては「買おうかな?」と思っていたのですが、
でも今さら声に出して本を読むのも恥ずかしいし、、、。
興味はあるのになかなか買うところまではいかないうちに、
ついに第4シリーズまで出版されているではありませんか。
しかも、府中市の図書館にありました。
借りられるなら、ちょっと家で誰もいないところで挑戦してみようと試す事に。
そして仕事も家事もすべて終わった夜、思いきって声に出して読んでみました。
初めは自分が自分に恥ずかしくて声も低め。
だんだん読んでいくうちに、小学校の音読の時間さながら読んでいる言葉の響き、
リズムから文章の美しさが体の中にしみ込んでくる気がしてくるのです。
北原白秋の詩も森鴎外の山椒大夫も、なんて美しい日本語なのだろうと再認識。
口先だけの発声ではなく腹の底から声をだせと著者の齋藤 孝先生はおっしゃっている理由がわかる気がします。
気持ちが落ち着いてきて、頭がすっきりとしてくるのですもの。
恥ずかしいなんてためらっていた自分が恥ずかしい。
何ごとも試してみてから結論をだせばいいのだと実感。第1巻から買おうと決めました。
ストレスがたまりぎみの方にお勧めですよ。

チューリップの芽から葉が出て毎日にょきにょきとたくましく伸びています。


3月27日
日一日と夕暮れの時間が遅くなり、吹く風も幾分か暖かくなって春の訪づれを感じる頃になりました。
そんな折、お客様からわらびの炊き込みご飯をいただきました。
山で摘み、何回も灰汁抜きをしてから炊き込みご飯にした由、
緑色のみずみずしいわらびの香りがしておいしかったこと!
料理の本などでは、読んでは見るものの手間がかかるようだし、山菜摘みも経験したことがないので、
縁のない食材でした。けれど、ご年配の方や山菜の採れる地域の方は手間をかけて季節の香りを
味わっているのだと、感心しました。食材の少ないひと昔前までは山菜も貴重なおかずの一品で、
時には命をつないだ時代もあったのでしょう。
今ではいつでも何でも手に入る時代。
物の有り難みが薄れて行く昨今、季節の贈り物に改めて時代の流れや人々の営みなどに
思いを寄せたひとときでした。
桜の開花まであと10日前後、ほのかな香りの桜餅が恋しい頃でもあります。


3月11日

黄色いミモザの花が咲き始めて、いよいよ春が近づいているのを感じます。
街ゆく人々の服装も明るいパステルカラ−になってきました。
卒業式の帰りの若い人達が小さな花束を持って歩いているのを見ると、思わずほほえんでしまう。
これからどんな人生を送るのかなと想像して。
定年の挨拶まわりの人なのか初老のサラリーマンらしき人が大きな花束を抱えて歩いているのを見ると、
「あなたのサラリーマン生活は満足するものでしたか?」とそっと聞いて見たくなります。
最近のテレビや新聞には、新旧の世代をくっきりと際立たせている2人の人物がよく顔を出しています。
フジテレビの日枝さんとライブドアの堀江さん。このお二人、実に対照的。
年齢も服装も話し方も新世代と旧世代の代表の特徴をよく表していらっしゃる。
そして見る人もお二人への好き嫌いの感情を、はっきりと感じやすい。
経済の問題は苦手な人にはわかりにくい。
ましてや日頃の生活にはほど遠い金額のやりとり。
株に興味がない人には新株予約等と聞いてもピンとこないかもしれない。
少なくとも私にはいくらテレビの解説を聞いても理解できない。
わかる事は映像に映し出されるお二人の性格。
型にはめた言葉使いがいいのか、普段の言葉でさらりと表現するのがいいのか。
背広とネクタイが常時必要と思うか、時にはTシャツでも良いと思うか。
それは見る人の価値観による。
だからフジテレビVSライブドアと言うよりも旧世代VS新世代と見る面白さもある。
勿論、新世代の若い人達の中にも日枝さんのようなスタイルを支持する人もいるでしょうし、
旧世代にも堀江さんの活躍に「おっ やるじゃない!」と支持する人もいるでしょう。
人の考えはさまざま。
大切なのはこの「さまざま」な考え方や生き方が選べる社会であると言う事。
「横浜事件」の判決を聞いて60年近い長きに渡って戦っているご遺族の方達が何よりも
欲しかったのは、このような社会だったのではと思うのです。
花言葉が「門出」と名付けられたスイートピーの花がお花屋さんの店先で、美しく咲いている早春です。


2月27日
関東地方はからっ風が吹いて寒さがひとしお感じられる頃です。
もうすぐ3月、でもまだまだ寒い日が続きそうですね。
それでも道ばたの日だまりに青く小さな「おおいぬのふぐり」が咲き始めました。
青空のようなさわやかな青い小花の群れは、春の訪づれを告げてくれて
「咲いた、咲いた」と嬉しくなってきます。
入試と卒業の季節は、不動産業に従事する私達にもお客様との出合いと別れの季節でもあります。
数年前に親御さんとお部屋の契約にいらした、まだ高校を卒業したばかりの初々しい青年が
数年後にはすっかり逞しくなってお別れのあいさつに来てくれます。
就職したり、大学院に進んだりと若者の未来は希望がいっぱい。
世間ではニートだとか、やる気がないとか若い人に批判の目が向けられていますが、
私が出会う若者達はどなたも明るい好青年ぞろいです。
世間の基準から多少は外れていても、それは大人達だってみんな基準に沿って生きているわけじゃないし。
第一、今の社会の基準だって不確定なのに若者ばかりは責められない。
「留年したからもう一年います。」とか「就職が決まらないからバイトしながら探します。」という青年達もいます。
それはそれでいいじゃない。そんなに深刻に自己否定しなくてもいいよ。
長い人生、人にはそれぞれの「旬」があるのだからと肩のひとつもたたいてあげたくなります。
人生を60年も生きていると少々の事では驚かないし、
夢や希望は持ち続ければきっといつか叶う時が来ると言う「希望」もあることを知っているから。

マンサクの黄色い花が咲き、やがてこぶしの白い花が咲く季節が近づいています。


2月20日
しんしんと底冷えのする寒い日が続いて、開き始めていたボケの花がじじまっています。
そんな寒い夜に頭が活気づいて、心がわくわくするような楽しいテレビ番組に出会いました。
土曜日の夜、8時頃の日本テレビの「世界一受けたい授業」。
ご覧になりましたか?
土曜日の夜が待ち遠しいくらいに楽しいのです。
例えば国語なら「声に出して読みたい本」などの著作で有名になられた「齋藤 孝」先生の国語の授業。
「段取力」や「三色ボールペン」などの楽しい発想でぐいぐいと生徒になっているタレントさん達を
引き付けていきます。国語嫌いの人でも思わず本を読みたくなりますよ。
19日の「変ないきもの」の生物の授業も「へえー」「まあーよくもこんな生き物がいるんだろう」と
好奇心が満ちてくるし、算数嫌いの私でも「秋山 仁」先生の授業も、もう一度勉強してみようかな?と
思ってしまうくらい。
長い学校教育を受けてきた中で、このようなわくわく感をどのくらい味わったことがあったかしら?
日本の学校はひとクラスに40人も詰められているし、先生方は雑務も多いしと授業を研究する時間が無いのは
無理からぬことかもしれませんが、概して授業は退屈だった。
本当に実力のある先生は、難しい言葉を使わないで授業をするという話を思い出しましたが、まさにそのとおり。
知的好奇心を満たしても、それで収入が良くなるわけではないと言う人もいますが、
「勉強はね、本当はとっても楽しいんだよ!」と背中を押してくれるようなこの番組、
誰かに思わず「見て、見て」と言いたくなってしまうんです。
春はまだ遠いけれど、この番組を見てちょっと新入生気分を味わうのも楽しそうですよ。


2月11日
北朝鮮とのサッカー戦は高い視聴率だったとか。
厳重な警備体制をしいて準備している映像を見て、何ごとも起きなければと願った人は
多かった事と思います。
そして今日は我国では建国記念日。
いつを持って建国と決めるのかは様々な異論があるでしょうが、建国記念日と改めて考えると、
そこに住んでいる人々にとって国っていったい何なのだろうと思う時があります。
広い地球のなかで、国と言う概念でひとくくりされなければ、穏やかに暮らせたかも知れない
ごく普通の人々が、突如として敵対しなければならない悲惨な情況になる可能性は、
いつ、どこかの国で起こらないとも限らない。
今日、今も世界中のどこかで紛争は続いている、、
KKベストセラーズ出版の「緒方貞子という生き方」を読むと民族や国家体制の異なる人々が
付き合っていく難しさがよくわかります。
もしお時間のある方はぜひ一読をお勧めしたい本です。

さて大雪におおわれて、家の1階部分まですっぽりと埋まってしまった雪国に、
雪かき隊のボランテイアが活躍しているそうです。
高齢化した過疎地のお年寄りの方達にはどんなにか嬉しいことでしょう。
私などは数年前に東京に雪が積もった時に、家の前の道路の雪をかいただけで、
高熱をだして寝込んでしまったのですから、雪国の方達のご苦労はお察しします。
若くて体力のある青年達が進んで奉仕してくれる、そんな国が続いてくれたらと願っています。
間違ってもお国の為に命を奉仕するあの時代にだけは戻らないように。

東八道路の椿の木に赤や白の花が咲き始めました。
あとちょっと、もう少し、春が来るのが待ちどおしい季節です。


2月4日
日本海側は大雪、太平洋側は空っ風が吹く典型的な冬型配置の天気図。
大雪の地域の方は雪下ろしで大変なことでしょう。
過疎地の高齢者が多い地方では雪下ろしのボランテイアが欲しい事と思います。
さて昨日は「恵方巻き」をお召し上がりになりましたか?
関東地方ではここ数年前からデパートやスーパマーケットのチラシで見るようになったのですが、
今年は特に人気があったとかで、近所のお店は売り切れが続出していました。
IT時代になっても人の心はちょっとした縁起を担ぎたい気持ちがあるようですね。
恵方に向いて太巻き寿司を食べたからと言って、本当に良い事があると信じる人はいないでしょうが、
でももしかしたらと淡い期待が脳裏をかすめたりしてね、、、。
実は弊社のスタッフも今年の恵方の西南西に向かって、大きな口を開けて食べたんですよ。
楽しそうな事はチャレンジするのりのりのスタッフばかりなので。
そしてデパートの地下はもうチョコレートのオンパレードでカラフルです。
世界中の美味しいチョコレートが集合したみたいに、
日頃はあまり聞きなれないメーカーのいかにも高級そうなチョコが並んでいます。
若い女性達はプレゼントより自分の為に高級な、日頃は手に入りにくい外国産のチョコを買い集めるのだそうです。
平和な国だからできる事と、世界各地の悲惨なニュースを見るとそう思います。
日本の国は不景気だ、高齢化社会に向かって大変だなどと言いますが、
まだまだ世界の中では恵まれた生活を享受できる幸せな国のようです。
南天の赤い実が冬空に鮮やかに実っている寒い夕暮れ。
近所の家々から「福は内」のかけ声も聞かれなくなった昨今です。


1月16日
一月も半分が過ぎ、みぞれ混じりの雨が降る寒い日もありますが、
早春に咲く植物達にはこの時期は成長が早くなるようで、
水栽培のヒアシンスの白い根はぐんぐんと伸び始め、花の部分も少しずつ顔を見せ始めています。
アイビーやモンテビラの新芽もおや? 伸び始めたかなと思う間に数センチほどの
柔らかい新芽をゆらゆら揺らして「まだのびるぞー」と元気はつらつ。

私は秋が深まる頃に園芸店でヒアシンスの球根を買うのが毎年の楽しみです。
今年も何とか過ごして来た! 来春も良い事が待っていますようにという祈りを込めて。
さて、今年は何色の花にしよう?
庭も無く、ベランダも狭い我が家ではそんなに多くの色数は飾れない。
だから植物さん達にとっては小さな出窓も貴重な居場所。
家事の合間に、通る度に見守っています。
まるでお母さんが赤ちゃんの寝顔を見る時のように・・・。
そんな楽しみを得て、やがて香りたかい花が咲き出すと家中に芳香が漂う。
人工の芳香剤では現せないような香気が、花芯の奥から香り立つ。

今たいていの花は一年中見る事が出来ますし、合成の香りもほぼ手に入ります。
けれど季節のその時にだけ、香りを楽しみたいものがあってもいいのでは・・・。
ちょっとしたときめき、ささやかな贅沢がほしくて今年もわくわく気分で開花を待っています。


1月9日
冷たい木枯らしが吹き始め暖冬とは言え、やはり冬なのだと感じるこの頃。
すっかり葉を落としたケヤキやイチョウの木々が寒々と見えます。
けれど「どうだんつつじ」や「こぶし」の木々の枝先には冬芽がしっかりとついています。
自然は何も言わないけれど、無言で語りかけてくれるような気がする時があります。
たとえば・・・硬くとがった冬芽を見ていると、この寒さを乗り越えないと花は咲かないのだと
妙に素直に教えられた気持ちになるように。
人が生きていく過程にはこのような寒さに耐えなくてはならない時期もあるのだから、
乗り越えようねと誰にともなく話しかけたくなるような自然との対話。
年をとってきたからなのかこの頃、人は人とだけではなく、木々や山や川などの自然とも対話をしたり、
向き合ったりして生きているのだと感じる瞬間に出会うことがあります。
そして何気なく読んだり、学んだりした若き頃の本の一節などがふと思い出され、
「あーこういう事だったのか」と解りかけて来る機会に出会うようになりました。
読書したり講議を聞いていた時には、たいして感動しなかったのに、ふと思い出される瞬間。
勉強ってこういうものかもしれない。
勉強って本当はとっても楽しい事なのだと嬉しくなる瞬間。
そして今日、またひとつ思い出しました。
クリストフアー.アレグサンダーという都市工学者の言葉を。
「私達の心の奥底において、萌出る緑、流れる水、吹く風、きらめく太陽。
自然との交換の中に培われる記憶を新たに呼び起こしている。」という一節を。
受験勉強中のみなさん!
今、暗記したり、考えたりしていることが何十年後の自分に、とっても大きな喜びを与えてくれるかもしれませんよ。

冬至を過ぎて少し日足が長くなってきたようです。


1月6日
東京地方は大晦日に雪が降り、
明けた翌日は一年間の空の汚れを洗い流したような青空が広がりました。
お正月は東八道路を走る車も少なく、静か。
空がこんなに青く、すがすがしいものだったとは、、、。
日頃、排気ガスに覆われた空を見ている目には、感動すら覚える程の美しさです。
さて、今年も今までお取り引きをして下さったお客様から、
ご家族の写真入りの年賀状をたくさんいただきました。
新婚さんだった方が可愛い赤ちゃんとご一緒の微笑ましい写真や、
お子さんが増えてにぎやかなご家族の写真など、お幸せそうな年賀状を見ていると、
「深夜まで打ち合わせをした方だ」とか「何回もご両親様が建築現場にいらした」などと思い出されます。
そして末永くお客様とおつき合いをさせていただける関係を、有り難く思います。
仕事と割り切る事が出来なくて、ついついと余計なお世話や一言を言ってしまうのが、弊社のスタッフ一同の癖。
失敗もときにはありますが、でもそれがかえって親近感と信頼を得て下さり、
以後長い間のおつき合いになっていることもあります。
今年も、スタッフ一同、自分達の良い面を発揮して、お手伝いできればと思っております。

今年は自然の災害がおきませんように。
そして人々が穏やかに暮らせますように。
そんな当たり前だけれど、一番難しいようなお願いをしてスタートを切らせていただきます。

チューリップの芽がチョコット顔を出して来ました。




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1998.3.25 公開


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